正月から基礎を押さえる
皆さん、こんにちは。
全教図です。
新年、明けましておめでとうございます。
とうとうきてしまいました2020。
新しい指導要領が小学校で全面実施されます。
今回の指導要領はいろいろなキーワードで表現されているというのも特徴ではないでしょうか。
主体的・協同的で深い学び(アクティブ・ラーニング)、思考力・判断力・表現力等の育成、カリキュラムマネージメント、防災教育、主権者教育etc
新しい学びの方法や科目をまたいだ教育分野が生まれつつある、といえるのかもしれません。しかし、教科の基礎的な部分を身に付ける、という点では変わりません。
最近、個人的に気になっていることから見てみます。
例えば昨年、政治の世界ではいろいろな話題や問題がありました。
しかしどうも世間では納得のいく結論に達していないように見えます。
そもそも政治の世界ってどこを指すのでしょうか。
内閣?国会?与野党?
それぞれがどんな役割があるのかを確認する必要があります。
何で押さえればいいのか。基本は教科書です。
中学校の教科書にはこんな図が載っています。
三権分立です。
国会や内閣の仕事はこれだけではありません。
内閣が予算を作成し、国会がそれを審議し議決する
という重要な仕事を担っています。
社会保障だ、環境だ、教育だ、など重要なものは他にたくさんあるだろ、と思う方もいるかもしれませんが、重要な物は予算です。先立つものがなければ何も出来ないからです。引用した図にその記載がないのは、それぞれの影響力を図示するために書かれたものだからであり、予算の作成や審議・議決するといった内容は本文中にあります。
教科書内には記載がないのですが、国会が議決した予算の使われ方が正しかったかどうかを話し合う委員会は参議院にあります。
さて、実は国会や内閣、(今回はふれていませんが)裁判所の立場・仕事を明確に定義づけているものがあります。
それが日本国憲法です。
www.shugiin.go.jpこちらは衆議院のサイトをリンクしました。
国会:41条〜64条
内閣:65条〜75条
司法(裁判所):76条〜82条
財政:83条〜91条
と、このように日本国憲法のほぼ半分くらいはそれらに費やされています。
国会と内閣がこのように明確に分けられ、上の図のように影響力を持ち合っています。
内閣は国会の多数勢力である与党から組閣されるので、内閣は国会の延長のように見えるかも知れませんが、全く別。
また報道を見ているといろいろな人が役職名つきで登場するため、いったいどっちに属する人なのか分かりにくいこともあります。そこで、ちょっとスマホで調べて、内閣の人なのか国会の人なのか、どちらの仕事をしているのかを知るだけで見え方がスッキリしてくるのではないでしょうか。
なお、内閣や国会の仕事など政治に関してまとめた教材はこちらもオススメです!
正月早々の話題かなと思いつつ、主権者教育なども始まりますので、思い切って書いてみました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
では、また。