「総合的な学習の時間」の研修会に参加し、考えたことなど
皆さん、こんにちは。
全教図です。
大阪で大きな地震がありました。被災された皆様にお見舞い申し上げます。
雨などで二次被害が心配されます。
くれぐれもご自愛下さい。
この季節、小学校などは、ご注文した教材がだんだんと届いている頃だと思います。
新しい指導要領に向けて、様々な教材を購入されていると思いますが、購入する際に先生方が気にするワードは「主体的・対話的で深い学び」でしょうか?
先日、全教図も参加している団体で「総合的な学習の時間」に関する研修会があり、参加してきました。
基本的な内容から最新の知見まで学ぶことができました。
国語や算数、社会、理科といった各教科で身に付けた知識などを横断的に用いることで、自分で設定した課題や問いを解いていく。
この流れを聞き、昨今、よく耳にする「3つの柱」を兼ね備えた教科であると改めて感じ入りました。また、課題の設定-情報の収集-整理・分析-まとめ・表現を1つの輪として螺旋状に展開していくという姿はPDCAサイクルにも通じるなぁとも。
身の回りのことや社会、世界について考えるだけでなく、自分をふりかえるときにも有効に使えそうですね。進学時にどうしてこの学校を希望するのか、と面接試験で言われたときや就職活動での棚卸しの時にも。他にも、いろいろなタイミングで使えそうです。そして、自分がどのようなことを考えたのか、他の方に伝える道具にもなるのが「考えるための技法」です。
「考えるための技法」で紹介されていたシンキングツール®・ボードはまさにそれ。
我が社からも出しています。是非、ご覧ください。
「考えるための技法」については、このブログでも以前触れました。
最近、考え方の本などがよく売られていますが、それに通じるものがあるように思えます。もしかしたら、新しい教材はビジネス書に有りかも?
なにはともあれ、小学校から使い慣れた彼・彼女たちが大人になったら真っ先に自分の席がなくなりそうです。
怖い世の中になってきました。
雨が続いていると身体が湿気を吸収して重くなるように感じる、と友人に言ったら、太っただけだよ、と笑顔でいわれました。
では、また。
大麦レシピコンクールを開催!
皆さん、こんにちは。
全教図です。
前回、副読本「大麦のはなし」の今年度版ができましたよー、という紹介をしました。
今年も「大麦のはなし」と連動して、「大麦を使った料理」のレシピコンクールを開催します。
コンクールの応募内容は
学校給食で提供した、または提供する予定のレシピ
応募できる方は
学校給食に関係している方
例えば、学校栄養士、食育・家庭科の先生、学校関係者、給食の調理師など。
とさせていただきます。
前回も書きましたが、大麦は健康にいい食材として注目されています。
食物繊維が豊富で、歴史上の人物もよく食べたとか(詳しくは副読本の中身をご覧あれ)。
コンクールですので、ご応募いただいた方のレシピを審査し、優秀賞とアイデア賞を各3名(各期)に授与!
優秀賞とされたレシピは、次年度の「大麦のはなし」に掲載する予定です。
多くの先生の目に触れるチャンスです。
詳しくは下のチラシをご覧ください。
応募用紙は、こちら。
皆様のご応募をぜひ、お待ちしております。
では、また。
大麦を食べたい!
皆さん、こんにちは。
全教図です。
暑い日が続きますね。
こんな時は、栄養価の高いものをたくさん摂って、水分補給も忘れないようにして、過ごすのが一番です。先日、この暑い中、東京の下町を流れる小名木川を上流から下流まで・・・江戸時代に作られた隅田川と中川を結ぶ運河に上流と下流はあるのでしょうか。どっちが上で下なんでしょう。やはり川の流れている方なのでしょうか。地理院地図で見ても川の流れが書いていなかった。どうしましょう。とても気になってきました。
それはさておき、
とりあえず歩いてみました。とにかく歩いたんです。暑くてやっぱり水分補給の重要性を感じました。深川飯で有名な深川を、、、長くなるので、また後日。
とか、いいつつ食べた深川飯の写真を。。。顕示欲がでてきてるのか。おいしゅういただきました。
深川飯のアサリも美味しく、栄養価が高いのですが、この食材もわすれてはいけません。そう大麦。
今回は教材ではなく、副読本をご紹介です。
全教図では「大麦のはなし」という作成し、全国の希望する小学校に無料で配布しております。
「麦といえば、小麦だよねぇ」なんてお思いのそこのあなた。
夏と言えば、定番の飲み物があります。
そう、麦茶。
大麦が原料です。
え、やっぱりビールだろ、ですか?
大麦が原料です。
え、焼酎だろ、ですか?
大麦が原料です。
と、大人も子供も口にしているのが大麦です。お酒は20歳を過ぎてから。
しかも食物繊維の量は、ゴボウよりも上。
生活習慣病対策にももってこいの食材ですね。
そんな大麦をもっと身近に感じられる副読本を是非、御校でもお使い下さい。
お申し込みは、こちらを印刷してご記入し、弊社までFAXしてください。
印刷できないという方は、右クリックをして画像をパソコン内に保存していただくと印刷できます。
最初読んだ時の感想は、メタボに効くなら自分も食べよう、でした。
実際に食べたら、プチプチ感がクセになりそうでした。
メタボを解消できる、そう感じました。
では、また。
ちずの助を使ってインフォグラフィックスを作ってみよう
皆さん、こんにちは。
全教図です。
前回、「大判市区町村白地図」と地図加工ソフト「ちずの助」のコンビを紹介しました。
今回もその続き。
インフォグラフィックスって言葉をご存知ですか?
インフォメーション(情報)+グラフィックス(視覚表現)
いろんなデータを単なる線グラフや棒グラフなどで示すのではなく、グラフィックを用いて情報を示すものなんです。
視覚的にわかりやすく伝えるともいえます。
たとえば、と紹介しようと思っても著作権等でいろいろとひっかかりそうなので、
グーグルで「インフォグラフィック」と画像検索してみてください。
そうすると、カラフルで目移りしてしまうページに飛びます。
目移り・・・。それが大事なんです。
目移りする・・・どこを見れば良いのか分からない状態です。とにかく情報量があり、散漫としてるわけです。
反対に情報量が少なく、ある一点にしかない場合、視線はそこに集中します。
見せたい物をはっきりと見せるようにする工夫、とも言えるかも知れません。たくさん情報があっても、見せ方次第で視線を集中することができるのです。
最近では教科書や資料集にも取り入れられてきています。
例えば、関連会社の教育図書で作られたこちら。全教図も協力致しました。
各章のトビラページはインフォグラフィックスを用いて関連する情報を掲載しています。
どのページも見やすく、分かりやすく、しかも味わい深い。
本編も有意義かつ精選された内容で、各家庭に一冊置いてほしいくらいです。
しかも、お値段が・・・わぉ(驚)情報量に対してこのお値段はお買い得としか言いようがありません。
詳しくは「教育図書 家庭科55資料集」で検索してみてください。
で、そんなインフォグラフィックスですが、前回も紹介した「大判市区町村白地図」と地図加工ソフト「ちずの助」でも作ることが可能なんです。
このような感じで、地図上にイラストを使って表すことでまた見え方が変わってくるのではないかと思います。ただ数字を書き込むだけでなくイラストを用いると、児童・生徒の興味を惹きやすくなるのではないでしょうか。
本格的なインフォグラフィックスを取り入れるのは難しいかもしれません。
しかし、表示の仕方に少し工夫することも立派なインフォグラフィックスだと思います。
もちろん、この地図が完成系ではありません。
もう少し上手な地図ができれば、すぐにでも差し替えたいです。
では、また。
境界線とICT活用
皆さん、こんにちは。
全教図です。
この写真を見てください。埼玉県の某所の写真です。
ただの道路です。車道と歩道です。
車道と歩道の間につつじが植えられています。
他に目立つのは、歩道の模様が違っている。
さて、この辺りで勘の鋭い方は気がつくかも。
そう、境界なんです。
ここまできっちりとわかるように整備するだなぁという発見でした。
ちなみに手前の石で示された境界線は、
ご覧の通り、奥までちゃんと続いています。
境界は真っ直ぐじゃない。いや、道が斜めに走っているのかな。
意見が出て来て、みんなで地図で確認して。
授業が良い方向に盛り上がってきそうな予感もしませんか?
ちなみに現場で見ると境界線がぴしっと引かれているように見えました。
あと、このような写真もあります。
こちらは、前回登場した谷端川の跡。
豊島区と北区の境界付近です。
付近と歯切れが悪いのは、イマイチはっきりしないから(自分が)。
たいがいの地図では道路の真ん中あたりが境界なのですが、
地理院の地図では左側の建物の手前あたりを指しています。
ということはこの道路は北区側でしょうか?
だから、ガードレールと縁石の色に統一感があるのはそのため?
ちなみに電信柱に貼られている住所は豊島区と北区と道路の両側で違っています。
古来より境界線は川や尾根などが利用されていました。
例えば利根川は群馬県と埼玉県、茨城県と千葉県の間を流れています。
ですが、埼玉県某所はどうして境界線がここに引かれたのでしょうか。
そんなことを調べてみるのも地域の研究になるのかもしれませんね。
自分たちの住む町がどのような変遷でそのような形になったのか。
村と村の合併や町村名の変更など、自分たちの街に対する新しい発見がきっとあると思います。
今回、撮った写真を載せましたが、印刷して地図に貼り付ける、または地図加工ソフトを使って地図と一緒にパソコン画面で見せる。
これってICTを活用した授業といえるかも!!!
社会科と地図とICTは親和性がいいんですねっ!!!
この教材と、この加工ソフトで、ばっちり見せていけばいいんです。
では、また。
外を歩いていたら
皆さん、こんにちは。
全教図です
5月の連休は地図を持ってどこかへ行きましょう!なんて書いておきながら、地理総合についての文章を書いてしまい、いろいろと反省をしている今日この頃です。
まずは自分がどこに行ったのかを紹介するのが筋ってもんですよね。いかんです。
で、どこに行ったのかと申しますと、行ってません。すみません。家庭内で様々なトラブルが降りかかってきてしまい、自転車で15分くらいのところにあるイオンに行ったくらいでした。しかも目当てのものは買えず。。。
とはいってもそれでは格好が付かないので、まずはこちらをごらんください。
これは我が社近くの明治通りの写真です。
信号がありますが、ここ左から右にかけて昭和初期まで谷端川(やばたがわ)という川が流れていたそうです。
このような案内板もあります。明治通りからちょっと入ったところですが。
さて、先ほどの信号の奥を見てください。坂が上がっています。
しかも坂の上は平っぽくなっていませんか?
これ、河岸段丘ではないか、と思っていろいろ調べているのですが、まだ自分の中で言い切れません。しかしたまたま歩いていたら気になって、一人巡検のようにこの辺りを歩いてみましたが、坂は多いです。案内文では「区内最大の流域を持つ川」と書かれていますが、古地図を見る限りではそこまで大きな川ではなさそうなのですが、まだまだ調べてみなくてはいけませんね。
学校の周りを歩く町たんけんで何を発見するのでしょうか。
どんな書き込みがあるのでしょうか。
そこからどんどん広がって、町をもっと知りたくなるようなたんけんをしてもらいたいですね。
見つけたものを書き込む際は、ぜひ下の白地図に願います!!
では、また。
2022年のある分野。
皆さん、こんにちは。
全教図です。
ツイッターや新聞等を見ていると、たまに同じ情報を取り上げていることに気が付きます。
1週間で2回か3回、目にしてしまうと「こ、これがバズか?!」とか1人で興奮していたりします。
はい、素人です。
ちなみに最近も、「おぉっ」となりました。
日本教育新聞(平成30年5月7・14日付)で千葉大学の竹内先生が地理総合について解説された記事と、私のツイッターに流れてきた(といっていいのですか?フォローしている方がリツイートされたのを自分のツイッターページで見たのですが)地理の専門家の方が同じ情報を参考にしていたからです。
他にも見たような気もしますが、勘違いかも知れません。
その情報はこちら。
「地理を専門としない教員の高校地理教育に対する意識ー新潟県内の調査をもとにー」
新潟県の武者賢一先生が発表した論文です。
2000年の発表なので時間はたっていますが、なぜ、今になって注目されたかといえば、やはり2022年から新設される「地理総合」と深い関わりというか、似たような何かが考えられるからだろうと思います。
地理総合は大々的な扱いを受けています。現状からどう変化するのでしょうか。
論文に触れつつ考えてみます。もし間違いがあれば私の読解力不足です。
さて。
地理という教科、30年近く選択教科です。
2022年から必修となります。
選択ということは、
「地理を習っていない高校生が一定数いる」とか。
そんな状況があったわけです。30年という数字はかなり大きいですね。(※)
そんなところに地理が復活する。さぁ、どうなるか。
地理の先生がいない高校に新しく地理の先生が採用される!
いや、難しそうな予感がします。
論文によりますと、地理が選択教科になってから、他の専門分野の先生が教える学校があるそうです。主に歴史または公民の先生が主に担当されているようです。
地理専科の先生がいなくても良いんだ、というのが驚きです…
そういえば、代理で他教科を教えるって、最近もどこかで見たか聞いたような気もしますが。
この論文の一番のハイライトは地理を専門としない先生が地理を教えることの難しさをアンケートや聞き取りから考察をしているところです。気候とか読図とか時差とか。全教図の掲示教材でお助けしたい。。。
詳しくはこちらから読んでみてください。
約20年前に指摘されたことが現在はどう変化しているのか、していないのか。
これからどう変化するのか、しないのか。
今回、これが話題になった原因は、
地理の先生が採用されず、歴史の先生が地理も担当することも大いに有り得る。
そんな状況を危惧している先生から危険信号が出た!
といえるのではないでしょうか。
地理総合ではGISなど新しい単元が導入され、ますます難しくなりそうなイメージがつきまといそうです(GISと歴史や公民分野とは親和性はすごくあると個人的には思いますが)。
すでに、自分、地理も担当しそうだなぁという先生は是非、弊社地理教材を眺めてみてください。
読図のための教材などありますから。教科書片手に見るだけで、イメージが湧くかもしれません。
煽りっぽく書いてしまいましたが、2022年まではまだ時間はあると思います。
困っている先生を助ける教材を本ブログで紹介したり、新教材を開発をしていきたいと思います。
では、また。
※私が高校生の時に文芸評論家の中村光夫の「『移動』の時代」という文章が教科書に載っていました。その中で確か30年という期間はヨーロッパにおいて1つの文化が変わるのと同じ期間だ、それに対して日本は10年単位で変化するとか云々。移動という視点から2つの文化の違いとか近代を論じていたと記憶しています(これを記憶といって良いのか、ためらいはあります)。云十年前ですので、教科書はもはや手元になく、ウェブ検索をしてみると、存在するところまではわかるのですが、内容まではわからない。備忘録的にここに記しておきます。何か分かったら、本ブログで紹介します。