ちずの助を使ってインフォグラフィックスを作ってみよう
皆さん、こんにちは。
全教図です。
前回、「大判市区町村白地図」と地図加工ソフト「ちずの助」のコンビを紹介しました。
今回もその続き。
インフォグラフィックスって言葉をご存知ですか?
インフォメーション(情報)+グラフィックス(視覚表現)
いろんなデータを単なる線グラフや棒グラフなどで示すのではなく、グラフィックを用いて情報を示すものなんです。
視覚的にわかりやすく伝えるともいえます。
たとえば、と紹介しようと思っても著作権等でいろいろとひっかかりそうなので、
グーグルで「インフォグラフィック」と画像検索してみてください。
そうすると、カラフルで目移りしてしまうページに飛びます。
目移り・・・。それが大事なんです。
目移りする・・・どこを見れば良いのか分からない状態です。とにかく情報量があり、散漫としてるわけです。
反対に情報量が少なく、ある一点にしかない場合、視線はそこに集中します。
見せたい物をはっきりと見せるようにする工夫、とも言えるかも知れません。たくさん情報があっても、見せ方次第で視線を集中することができるのです。
最近では教科書や資料集にも取り入れられてきています。
例えば、関連会社の教育図書で作られたこちら。全教図も協力致しました。
各章のトビラページはインフォグラフィックスを用いて関連する情報を掲載しています。
どのページも見やすく、分かりやすく、しかも味わい深い。
本編も有意義かつ精選された内容で、各家庭に一冊置いてほしいくらいです。
しかも、お値段が・・・わぉ(驚)情報量に対してこのお値段はお買い得としか言いようがありません。
詳しくは「教育図書 家庭科55資料集」で検索してみてください。
で、そんなインフォグラフィックスですが、前回も紹介した「大判市区町村白地図」と地図加工ソフト「ちずの助」でも作ることが可能なんです。
このような感じで、地図上にイラストを使って表すことでまた見え方が変わってくるのではないかと思います。ただ数字を書き込むだけでなくイラストを用いると、児童・生徒の興味を惹きやすくなるのではないでしょうか。
本格的なインフォグラフィックスを取り入れるのは難しいかもしれません。
しかし、表示の仕方に少し工夫することも立派なインフォグラフィックスだと思います。
もちろん、この地図が完成系ではありません。
もう少し上手な地図ができれば、すぐにでも差し替えたいです。
では、また。
境界線とICT活用
皆さん、こんにちは。
全教図です。
この写真を見てください。埼玉県の某所の写真です。
ただの道路です。車道と歩道です。
車道と歩道の間につつじが植えられています。
他に目立つのは、歩道の模様が違っている。
さて、この辺りで勘の鋭い方は気がつくかも。
そう、境界なんです。
ここまできっちりとわかるように整備するだなぁという発見でした。
ちなみに手前の石で示された境界線は、
ご覧の通り、奥までちゃんと続いています。
境界は真っ直ぐじゃない。いや、道が斜めに走っているのかな。
意見が出て来て、みんなで地図で確認して。
授業が良い方向に盛り上がってきそうな予感もしませんか?
ちなみに現場で見ると境界線がぴしっと引かれているように見えました。
あと、このような写真もあります。
こちらは、前回登場した谷端川の跡。
豊島区と北区の境界付近です。
付近と歯切れが悪いのは、イマイチはっきりしないから(自分が)。
たいがいの地図では道路の真ん中あたりが境界なのですが、
地理院の地図では左側の建物の手前あたりを指しています。
ということはこの道路は北区側でしょうか?
だから、ガードレールと縁石の色に統一感があるのはそのため?
ちなみに電信柱に貼られている住所は豊島区と北区と道路の両側で違っています。
古来より境界線は川や尾根などが利用されていました。
例えば利根川は群馬県と埼玉県、茨城県と千葉県の間を流れています。
ですが、埼玉県某所はどうして境界線がここに引かれたのでしょうか。
そんなことを調べてみるのも地域の研究になるのかもしれませんね。
自分たちの住む町がどのような変遷でそのような形になったのか。
村と村の合併や町村名の変更など、自分たちの街に対する新しい発見がきっとあると思います。
今回、撮った写真を載せましたが、印刷して地図に貼り付ける、または地図加工ソフトを使って地図と一緒にパソコン画面で見せる。
これってICTを活用した授業といえるかも!!!
社会科と地図とICTは親和性がいいんですねっ!!!
この教材と、この加工ソフトで、ばっちり見せていけばいいんです。
では、また。
外を歩いていたら
皆さん、こんにちは。
全教図です
5月の連休は地図を持ってどこかへ行きましょう!なんて書いておきながら、地理総合についての文章を書いてしまい、いろいろと反省をしている今日この頃です。
まずは自分がどこに行ったのかを紹介するのが筋ってもんですよね。いかんです。
で、どこに行ったのかと申しますと、行ってません。すみません。家庭内で様々なトラブルが降りかかってきてしまい、自転車で15分くらいのところにあるイオンに行ったくらいでした。しかも目当てのものは買えず。。。
とはいってもそれでは格好が付かないので、まずはこちらをごらんください。
これは我が社近くの明治通りの写真です。
信号がありますが、ここ左から右にかけて昭和初期まで谷端川(やばたがわ)という川が流れていたそうです。
このような案内板もあります。明治通りからちょっと入ったところですが。
さて、先ほどの信号の奥を見てください。坂が上がっています。
しかも坂の上は平っぽくなっていませんか?
これ、河岸段丘ではないか、と思っていろいろ調べているのですが、まだ自分の中で言い切れません。しかしたまたま歩いていたら気になって、一人巡検のようにこの辺りを歩いてみましたが、坂は多いです。案内文では「区内最大の流域を持つ川」と書かれていますが、古地図を見る限りではそこまで大きな川ではなさそうなのですが、まだまだ調べてみなくてはいけませんね。
学校の周りを歩く町たんけんで何を発見するのでしょうか。
どんな書き込みがあるのでしょうか。
そこからどんどん広がって、町をもっと知りたくなるようなたんけんをしてもらいたいですね。
見つけたものを書き込む際は、ぜひ下の白地図に願います!!
では、また。
2022年のある分野。
皆さん、こんにちは。
全教図です。
ツイッターや新聞等を見ていると、たまに同じ情報を取り上げていることに気が付きます。
1週間で2回か3回、目にしてしまうと「こ、これがバズか?!」とか1人で興奮していたりします。
はい、素人です。
ちなみに最近も、「おぉっ」となりました。
日本教育新聞(平成30年5月7・14日付)で千葉大学の竹内先生が地理総合について解説された記事と、私のツイッターに流れてきた(といっていいのですか?フォローしている方がリツイートされたのを自分のツイッターページで見たのですが)地理の専門家の方が同じ情報を参考にしていたからです。
他にも見たような気もしますが、勘違いかも知れません。
その情報はこちら。
「地理を専門としない教員の高校地理教育に対する意識ー新潟県内の調査をもとにー」
新潟県の武者賢一先生が発表した論文です。
2000年の発表なので時間はたっていますが、なぜ、今になって注目されたかといえば、やはり2022年から新設される「地理総合」と深い関わりというか、似たような何かが考えられるからだろうと思います。
地理総合は大々的な扱いを受けています。現状からどう変化するのでしょうか。
論文に触れつつ考えてみます。もし間違いがあれば私の読解力不足です。
さて。
地理という教科、30年近く選択教科です。
2022年から必修となります。
選択ということは、
「地理を習っていない高校生が一定数いる」とか。
そんな状況があったわけです。30年という数字はかなり大きいですね。(※)
そんなところに地理が復活する。さぁ、どうなるか。
地理の先生がいない高校に新しく地理の先生が採用される!
いや、難しそうな予感がします。
論文によりますと、地理が選択教科になってから、他の専門分野の先生が教える学校があるそうです。主に歴史または公民の先生が主に担当されているようです。
地理専科の先生がいなくても良いんだ、というのが驚きです…
そういえば、代理で他教科を教えるって、最近もどこかで見たか聞いたような気もしますが。
この論文の一番のハイライトは地理を専門としない先生が地理を教えることの難しさをアンケートや聞き取りから考察をしているところです。気候とか読図とか時差とか。全教図の掲示教材でお助けしたい。。。
詳しくはこちらから読んでみてください。
約20年前に指摘されたことが現在はどう変化しているのか、していないのか。
これからどう変化するのか、しないのか。
今回、これが話題になった原因は、
地理の先生が採用されず、歴史の先生が地理も担当することも大いに有り得る。
そんな状況を危惧している先生から危険信号が出た!
といえるのではないでしょうか。
地理総合ではGISなど新しい単元が導入され、ますます難しくなりそうなイメージがつきまといそうです(GISと歴史や公民分野とは親和性はすごくあると個人的には思いますが)。
すでに、自分、地理も担当しそうだなぁという先生は是非、弊社地理教材を眺めてみてください。
読図のための教材などありますから。教科書片手に見るだけで、イメージが湧くかもしれません。
煽りっぽく書いてしまいましたが、2022年まではまだ時間はあると思います。
困っている先生を助ける教材を本ブログで紹介したり、新教材を開発をしていきたいと思います。
では、また。
※私が高校生の時に文芸評論家の中村光夫の「『移動』の時代」という文章が教科書に載っていました。その中で確か30年という期間はヨーロッパにおいて1つの文化が変わるのと同じ期間だ、それに対して日本は10年単位で変化するとか云々。移動という視点から2つの文化の違いとか近代を論じていたと記憶しています(これを記憶といって良いのか、ためらいはあります)。云十年前ですので、教科書はもはや手元になく、ウェブ検索をしてみると、存在するところまではわかるのですが、内容まではわからない。備忘録的にここに記しておきます。何か分かったら、本ブログで紹介します。
デジタルカタログを更新しました
皆さん、こんにちは。
全教図です。
五月の連休真っ盛りですね!
昨日まであんなに暑かったのに今日は、そこまで暑くなくてもムシムシです。
身体がついていけず、気力がどんどん失われちゃいます。
さて、いつも、見ていただいている全教図のウェブサイトですが、
とあるページが更新されました!
そう、カタログページです!
先生のお手元にてご覧いただいている全教図カタログですが、重かったりかさばったり、種類が多い、通勤ラッシュで開くことができないなど、紙ならではの残念なシチュエーションもしばしばあるそうで。。
そんなときは是非、全教図のウェブサイトのデジタルカタログをご活用ください!
パソコンはもちろん、スマホやタブレットなど電子機器でいつでもどこでも見ることができます。
例えば、こんな使い方も。
「あぁ、もうこんな時間。教員の生活はただでさえ寝る時間が遅くなりがち。だから、早く布団に入ったのに、単元にあう教材があるのか、気になって眠れないぃぃ」
「あ、そうだ、最新の全教図デジタルカタログが見られるようになったんだ」
「どれどれ」
枕元にあるスマホをガバッとつかみ、画面を指でスリスリ。
全教図デジタルカタログを見てみると・・・
「おー、これこれ。あ、こっちもいいなぁ。最近、この会社の教材も充実してきているなぁ。お、今年はホワイトボード用マーカーで書き込みができる地図がより増えたのか。あ、これ児童が書き込めるやつだ!!
明日、紙のカタログももう一回、見てみるかな。ふぁあ、安心したら眠くなってきぃ。。。zzz」
翌朝
「いやぁ、夢じゃなかった。もうこの教材で決まりだね!さっそく、注文しちゃおっと」
届いた教材で新しい単元を分かりやすく教えることができましたとさ。めでたしめでたし。
目に浮かびます。この季節は特に睡眠は大切ですね。五月病対策にももってこいかも?
全教図の教材にアクセスできる扉を多くしたいと思う今日この頃です。
では、また。
GISは紙でもできる
皆さん、こんにちは。
全教図です。
連休が近づいてきて、落ち着かない時間が増えていると自覚しておりますが、皆さんはいかがですか。
まぁ、どこに行っても人だらけというのは分かっているので、町歩きのテレビ番組ではありませんが、地図を持ってふらりと歩くなんてのはいかがでしょうか。
というのも。
中学校指導要領の社会科解説にこんな一文があります。
GIS での作業では,生徒の発達段階や学校の施設環境等を踏まえると,国土地理院刊行の地形図などの紙地図を用いた手作業でその基礎を学ぶことも効果的である。(下線はこちらで入れました)
これって大きな指摘だと思います。
GISってパソコンでやるものだとばっかり思っている方もいらっしゃるのでは?
実は、自分もそうでした。
紙地図で基礎を学ぶ。この視点。とても、重要。
地理院地図はウェブサイトで見られるのでそこからプリントして、
情報を調べ精査し、地図に書き込む。(できれば、自分の目で確認する)
発表するときにはぜひ、うちの教材で。
「GISとはある情報を地図上に展開し地理にからめて分析をする」
とざっくりですが定義してみると、地域間の比較(どうしてこちらには工業が栄え、あちらは農業が栄えているのか)など地理情報をどう扱うかが問われています。
さて昨今、書店などでは地政学がブームのようです。
ものと考えるとこれもある種のGISなのかしら、と思っていたのですが、
日本地理学会でこれらの地政学本(地政学ではなく、書籍です)が、ばっさりと切られていたのを拝見し、ちょっと口にするのが怖くなりました。
ご興味のある方は、「ポップ地政学 批判」でご覧ください。
地図を扱っている人間としてはとても勉強になりました。
では、また。
今日は何の日
皆さん、こんにちは。
全教図です。
本日4月19日は地図に関わる人々にとって大切な日。
そう、地図の日なんです!!
厳密には寛政12(1800)年旧暦閏4月19日(ウィキペディア調べ)だそうです。
ツイッターではけっこうなにぎわいになっていますが、
どこかでイベントでもあるのでしょうか。
しかしですね、また、こんな日でもあります。
毎月19日は食育の日。今日も食育の日です。
とはいっても今月は特別といえるでしょう。
記念日協会のホームページによれば、
4月19日は食育の日だそうで、
食を通した教育の「食育(しょくいく)」を、より深く考え実践する機会にと、栄養補助食品のミキプルーンなどを販売する三基商事株式会社が制定。日付は4と19で「食育」と読む語呂合わせから。
と解説されていました。
ちなみに6月は食育月間です。
地図に食育といえば、もちろん、
全教図カタログですね。
先生のお手元には届きましたか?
先々週から今週にかけて、都内だけですが、営業担当が各学校をまわって、カタログや教材の御案内をさせていただいております。
決して怪しい者ではありません。
地図、食育、その他、いろいろな教材を掲載しています。
是非ともご覧になってみてください。
ちなみに、今日は419飼育の日でもあるそうです。
そういえば私は小学校の5-6年生は飼育係でした。
では、また!