地理院地図を重ねる
皆さん、こんにちは。
全教図です。
仕事柄、地図をよく見ます。
主にグーグルマップと地理院地図の2つです。
特に地理院地図は、標準地図の上に、標高や起伏の陰影、土地の条件図などを重ねることができ、見ていて飽きがこない作りになっています。
この重ねて見る。これは紙ではできない作業です。
こちらは標準地図の上に空中写真(80%)、陰影起伏図(35%)、傾斜量図(85%)を重ねてみました。パーセントはそれぞれの透過率です。自分の好みです。透過率を変えれば見え方も全く変わります。ちなみにこの重ね方は他の方がやっていたのをネットで拝見し参考にしています。
地理や地図を専門としている方や読図に慣れている人は標準地図から標高などの地形を読み取り、頭の中で作ってしまっているようですが、ということは、上の図が頭に浮かんでいるということなのでしょうか。すごい話です。訓練すればそうなるのでしょうか、脳ってすごい・・・。
さて、コロナの影響による緊急事態宣言の下、地図で紙上旅行をするブームがあったと聞きます。ということは地図を見て過ごした人も多かったということでしょう。このブームが続いて地図が欲しい、特に壁に掛けるような大きいやつが! という流れが起きることを大いに期待しております。
地図、あります。特注品にも対応します。
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ところで、昨今の大雨でとてもひどい被害が各地で発生しました。
これからどこを注意すればよいのかを専門家の方が話したり、書いたりされていたのを見たり聞いたりしたのですが、「旧河道」という単語。かつて河川だった場所のことです。それがわかれば良いなと思っていたのですが、地理院地図にありました。
地形分類の「自然地形」です。ただベクトルタイル提供実験とカッコ書きされているので、実験的な提供であり、もしかしたら期限付きの提供なのかもしれません。また、全国全てを網羅している訳でもありません。青くなっている部分が提供されているようです。
青い部分を拡大していくと、このように色分けされて表現されています。
色のついた部分をクリックすれば、下の画像のように、色の意味と説明がでてきます。
今回は、先ほどいくつか重ねた地図の上に更に重ねてみました。より立体的に表現できていそうです。この地図だけで確認するのではなく、ハザードマップも併用し、今後に備える必要がありそうです。
以下は、透過率を指定したものと地形分類(自然地形)を重ねた地図のリンクです。
雨もコロナも落ち着いたら、こんな地図を見ながら、町歩きなどをしてみたいです。自分がいる場所が他より高いか低いかなど見ながら確認していくのも楽しそうです。
ですが、スマホやタブレットなどデジタルデバイスを見ながら歩くことを禁止する条例が成立している自治体もあります。このようなことも前もって調べておいたほうが良さそうですね。
では、また。