電柱を眺めて
皆さん、こんにちは。
全教図です。
梅雨が明けたとたん、急激な暑さがきました。
皆さん、くれぐれも熱中症にはお気を付けください。
こんな暑さの中、話題にすることとは違うかと思うのですが、自分の周りでは町歩きが話題となっています。某NHKのブラ歩き番組の影響でしょうか、ブームがここまできた、といった感じです。
自分もその波にのろうと、帰り道にいつもの道ではなく、一本となりの道を歩いてみました。思った以上に新鮮な感覚でちょっとくせになりそうな予感です。住宅地を歩くだけなので、こんなところにこんなお店が!という発見はないのですが、珍しい形の家を見つけて楽しんだり、妙な道の曲がり具合や高低差などから水路の跡を見付けたり、と満喫できました。
こういうのを紹介できる備品教材を作るとしたらどんなのがいいかなと、ぼんやり考えることもしているのですが、なかなか思いつきません。
ですが、こんな発見をしました。まずはこちらの画像を見てください。
全教図の近くにある電柱です。
なぜ電柱かといえば、有田和正著・教材・授業開発研究所編著「今こそ社会科の学力をつける授業を」(さくら社)という本を以前読んだのですが、印象に残ったのが、電柱のエピソードを思い出したから。
電柱にはそれぞれ電柱番号という電柱の住所ともいえる固定された数字が振られているそうです。この電柱の場合、癌研支12です。
いままで畑だった所に新しい家が建つと電柱も立つ。記号も新しいのがついている。だから、電柱の記号を番号を追って地図に記入すると、家がどんな順番で建てられたわかる。(125ページ)
とあります。町たんけんの時に、先生がさりげなく電柱を眺めて、どんな順番で家が建てられた→自分たちが住んでいる地域が開発されてきたのか、がわかるようになるという内容でした。
しかし、それだけでは物足りない。なぜ、「癌研支」とあるのか。それは、今は有明の方にありますが、このあたりに癌研→国立癌研究所があったから。
電柱番号で、どの順番で開発がされたのかがわかるとともに、そのあたりに何があるのか、というところも電柱番号から知ることができます。ちなみにこの電柱の直ぐ近くには、
というものがあり、近くに学校がある、またはあったことがうかがい知れます。番号は固定されているとはいえ、学校裏という全国で共通したものが使われそうな名前があるというのもちょっと不思議です。
なお、この辺りではないのですが、昔の町名が使われている電柱もありました。
電柱を見ながら、周りに何があるのか、何があったのかを考えてみるきっかけにすることもできます。住んでいる地域の歴史を知る導入としても活用してみてはいかがでしょうか。
そして、それを地図などにまとめるとクラス独自の町たんけん地図が出来上がります。そんな書き込みができる学区地図は以下で御案内しております。
http://zenkyozu1.sakura.ne.jp/pamphlet/ca_originalmaps.pdf
電柱番号は道路側に貼られているようです。車の通りが多い道路ではくれぐれもご注意ください。
暑い日がまだまだ続くようです。適度な水分補給をし、クーラーも遠慮せず使って、乗り越えましょう。
では、また。