全教図のブログ

主に学校向けの備品教材を製作販売している会社のブログです。ご連絡は、info@zenkyozu.co.jpまで。

GISは紙でもできる その3 例示編

皆さん、こんにちは。

全教図です。

 

 前回に引き続き、同じテーマで行きます。

 あるデータを地図上に示し、地域ごとに見比べて情報を読み取る。

 これをこのブログでは、GISとします。異論は多々あると思いますが、最初のとっかかりとしては問題ないと思います。

 前回はこの作業を全教図の教材を使ってできないか、を考え提案しました。

そこで、今回は実際にやってみた・・・

 といいたいところなのですが、いろいろとありまして、実際の作業をイメージ画像を用いて紹介しています。

 今回使ったデータは、都道府県別の人口増減率です。 

f:id:zenkyozu:20181010093752p:plain

総務省統計局のウェブサイトには、国勢調査を始め、日本に関わる統計データが数多く紹介されています。今回使用したのも、その中で見つけました。

 人口減少がいろいろと叫ばれていますが、どれだけ減っているんだろう、と前に気になってデータを揃えていたので、それを用いています。昔の古いデータは画像データになっていたりして見づらかったりするのですが、最近のデータはほとんどがエクセルのようです。

 さて、人口減少はどんな感じなのでしょうか。

 こんな声が聞こえてきそうですね。

・都市圏での増加があるにしても、ちまたで叫ばれているように、人口が大都市圏に流入しているとはあまり思えないというのが正直なところ。なぜなら、沖縄県のように増加している地域があるからです。大都市圏もほんとに微増だし。

・東京都のどこが増加しているのだろう。23区が増加して引っ張っているなら、そこも調べないと。

・そもそも減っている率と増加している率の差が大きすぎる。

(全て意見の例です)

 と、いろいろな意見を生徒が言いたくなるような図が出来ましたね。

 では、地域という横ではなく、時間という縦軸を見てみましょう。

 例えば、30年くらい前はどうだったのでしょうか。

f:id:zenkyozu:20181010094216p:plain

 どんな意見が聞こえてくるでしょうか。

 ・緩やかに減少しているところもあれば、増加しているところもあります。

 ・あれ、東京が思ったよりも少なくない?やっぱりバブルのせいかしら。

 ・増えた人たちは、30年後にどこに行ってしまったのだろう。

 など、この間に何があったのかきになりますね。

 そこで、年表で確認したり、調べ学習の対象としたり。

 先生の方針でいろいろな活用が出来そうですね。

 

 と、このような作業をまずは行ってみるだけでも、最初に定義したようなGISの作業と言えると思います。

 そこに全教図の教材を用いていただければ嬉しいです。

 

 では、最後に。

GIFってファイルご存知ですか?ジフと読むようです。こちらはパソコンのソフトを使用して作っているのですが、簡単に言ってしまえば、パソコン上で作るパラパラマンガのようなもの。

いくつもの画像を切り替えて見せていっています。

人口増減率について5年ごとのデータで作ってみました。

数値が入っていない画像ではイメージだけとなるので、想像が膨らみやすいのですが、

数値が入っているとその分、きっちりとしたデータと受け止められるかと思います。

どちらが良いかは、やはりその時次第ですね。

f:id:zenkyozu:20181010100610g:plain

画像が無限に切り替わるようにしています。平成22-27年のデータの後に最初に戻っています。

こういうデータをがんがん使っていくと、また面白くなりそうですね!

 

では、また!