考えるための技法にオススメ教材
皆さん、こんにちは。
全教図です。
ニュースでは、そろそろ桜に関する話が流れています。
桜前線を見せるにはやはり動きがあった方がいいのかなぁと思うこの頃です。
思うだけ、何をどうすればいいのか方法はなかなか思いつきません。
先日発表された「小・中学校新学習指導要領Q&A」。これを見ていたら総合的な学習の時間に関する問いで、
「考えるための技法とは何ですか。」(52ページ)
というのがありました。答えとして、
「考える際に必要になる情報の処理方法を、「比較する」「分類する」「関連付ける」のように具体化し、技法として整理したもの」
と書かれていました。
技法。技法って何だっけ。デジタル大辞泉では「芸術などで、技術上の方法。手法」とあります。ようはテクニック、技術という意味でしょうね。しかし、指導要領には、その中身が書かれていません。
そこで指導要領解説にあたりますと例示として、
「順序付ける」「比較する」「分類する」「関連付ける」「多面的に見る・多角的に見る」「見通す」「具体化する」「抽象化する」「構造化する」
などが挙げられています。
「考える」という行為がこんなに分類されるんだなぁ、と感心しちゃいました。と、何かに似てると思っていたら、最近、ビジネス本分野で多く出版さえている勉強法と重なるものが多ような気が…。新しい教材のネタはビジネス本にあるのかもしれないですね!
さて、指導要領解説を見ていると気になるワードを発見。
「思考ツール」
「何を,どのように考えさせたいのかを意識し,「考えるための技法」を用いた思考を可視化する思考ツールを活用すること」(PDF112ページ)
とあります。これはシンキングツール®・ボードの出番ですね。
2018年2月26日の教育新聞で関西大学の黒上晴夫教授(シンキングツール®・ボードの監修の先生)が起稿されていました。活用のキモとして、
「シンキングツールに考えが書き出すのが活用の目的ではなく、シンキングツールを基にして考えをつくり出すことを目的にしなければならないということだ。だからシンキングツールは、計算用紙のようなものだとみるのがよい」
とあります。ですが、計算用紙でも使い方が分からなければ、ただの紙。
そこで、
「特定のシンキングツールを初めて使うときには、そこからどのように考えをつくり出すのか示す必要がある」
とされています。そのためにはどうすれば良いのか。紙幅の都合上で、割愛されてしまったようで書かれていなかったのですが、ご安心を。
http://zenkyozu1.sakura.ne.jp/pamphlet/ca_board.pdf
こちらの教材には、黒上先生のわかりやすい解説がついています。
また、前々回のように、新聞等に掲載されていた記事の紹介や実際に使った先生のやり方などをブログで書いていこうと思います。
慣れるまでちょっと大変かもしれませんが、慣れればこっちのもの。新しい思考の幕開けですよ!
では、また!