比べて見てみよう 都道府県のまとめ〜活用事例その3〜 パワーポイントでデジタル教材
皆さん、こんにちは。
全教図です。
以前紹介した「都道府県のまとめ」の活用事例第3弾です。
今回は、「都道府県のまとめ」で都道府県を比べてみよう。というもの。
まずはこちらをご覧ください。
共通点は、
・海に接していない県である
・盆地がある(山に囲まれている)
といったことが浮かんで来ます。
では、違っている点は?
・農産物
・奈良県は都市名が北の方に多い
などですね。
見ただけではわかりませんが、大きな違いは標高。平均標高で比べても大きく違ってきます。しかし、平均標高としてしまうと山梨県には富士山があるため、偏ってしまっているという見方もできるので、要注意です。
また、農産物以外にどのような比較ができるのか。どうしてそのような違いが生まれてくるのか。そういったことを考えさせるのも指導要領のいう「深い学び」に通じていくのではないでしょうか。今回は似たような県として山梨県と奈良県を挙げてみましたが、沖縄県と北海道を比べてみる、など2県または3県を比べる資料として、作っていくのもおもしろいかもしれませんね。
これらを印刷して児童に配布し、それぞれを調べさせて、発表をさせる。印刷しなくても、パワーポイントで発表ということもできるかもしれません。授業の導入だけでなく、まとめるところまで使っていただきたい教材です。ぜひ、ご検討ください。
では、また。
視覚で効果・見て分かる 都道府県のまとめ〜活用事例その2〜 パワーポイントでデジタル教材
みなさん、こんにちは。
全教図です。
パワーポイントを活用するデジタル教材「都道府県のまとめ」の活用事例シリーズです。前回はアニメーション機能を使った内容でした。
さて、今回のご紹介するのは、地図を使った伝え方です。
地図を活用する上で必要なことはなんだと思いますか。
それは地図で何を伝えようとし、どうやって伝えようとするか、です。
例えば地図の上で計算式を書いて、席を外したとします。
後から来て、地図を見た人はどう思うでしょうか。
標高の計算でもしているのか。
何かこの辺りで採れたものの前年との比較だろうか。
人口の増減か。
メモの代わりに使ったのか。
わからない。
そうなんです。わからないんです。結局これは何?と書いた人に聞かなくてはいけません。伝わっていないんです。伝えるためには工夫が必要なんです。
データを集めよう
統計データはいろいろなサイトで閲覧でき、収集もできます。例えば、市町村ごとのデータが欲しい場合は、このようなサイトも参考にあります。
農林水産省が農林水産業の統計データを市町村別に分けて公表しているサイトです。
かなり詳しいところまで掲載されています。
と、ここで掲載されているデータをそのまま、パワーポイントの地図上に掲載する、というのもいいのですが、さきほどの計算式と同じ結果になってしまう可能性があります。
そこで、今回ご紹介するのが、イラストの活用です。
イラストを活用していこう
例えば、お茶の作付け面積を地図で見たいとします。そこで、お茶のイラストをコピーして、数を増やします。
この動画では2倍のサイズまでしか作っていませんが、3倍のものや4倍のものも作ってください。
この大きさの違いを作付け面積の違いとみなします。
「ま、大きさは特に考えなくてもいいかな」という方には、このような拡大する方法もあります。
こちらは先にリンクした農林水産省の統計ページから、お茶の作付面積のランキングを検索してみました。1〜10位までのうち、7つを静岡が占めています。ちなみに市町村別1位は鹿児島県南九州市でした。
この情報をサイズ別に分けて、実際にパワーポイントのスライドに貼りつけてみます。
凡例をつけると説得力が増します。
とこのようになりました。
どのようなところに出来ているのか、という問いがまず浮かんできます。
その後、
どこかの都市に注目させるか、水系に注目させるか、地形に注目させるか。
など、先生の伝えたいところに注目させていってください。
他の情報を盛り込んでいって、先生オリジナルの教材として作っていけば、これだけで授業をすることも可能です。
以上、イラストの貼付方法や大きさを変えて視覚的に理解してみるなどの紹介でした。今後も活用事例を紹介していきたいと思います。
大きさを変えて見てわかるようにするというのは、数字だけではわからない時に、かなり効果的に使えます。まぁ、教科書や地図帳でも使われていますし、見た目の効果というのは、影響が大きいんですね。例えば今回のようにイラストを用いるのではなく、●丸の大きさで人口の多寡を示すということも考えられます。
では、時期指導要領で大きなテーマとなりつつある防災で使いたいとなったとき、どのような活用があるでしょうか。
と、書いたところでお時間がやってきてしまいました。
また、時を改めて事例を挙げてみたいと思います。
では、また。
電柱を眺めて
皆さん、こんにちは。
全教図です。
梅雨が明けたとたん、急激な暑さがきました。
皆さん、くれぐれも熱中症にはお気を付けください。
こんな暑さの中、話題にすることとは違うかと思うのですが、自分の周りでは町歩きが話題となっています。某NHKのブラ歩き番組の影響でしょうか、ブームがここまできた、といった感じです。
自分もその波にのろうと、帰り道にいつもの道ではなく、一本となりの道を歩いてみました。思った以上に新鮮な感覚でちょっとくせになりそうな予感です。住宅地を歩くだけなので、こんなところにこんなお店が!という発見はないのですが、珍しい形の家を見つけて楽しんだり、妙な道の曲がり具合や高低差などから水路の跡を見付けたり、と満喫できました。
こういうのを紹介できる備品教材を作るとしたらどんなのがいいかなと、ぼんやり考えることもしているのですが、なかなか思いつきません。
ですが、こんな発見をしました。まずはこちらの画像を見てください。
全教図の近くにある電柱です。
なぜ電柱かといえば、有田和正著・教材・授業開発研究所編著「今こそ社会科の学力をつける授業を」(さくら社)という本を以前読んだのですが、印象に残ったのが、電柱のエピソードを思い出したから。
電柱にはそれぞれ電柱番号という電柱の住所ともいえる固定された数字が振られているそうです。この電柱の場合、癌研支12です。
いままで畑だった所に新しい家が建つと電柱も立つ。記号も新しいのがついている。だから、電柱の記号を番号を追って地図に記入すると、家がどんな順番で建てられたわかる。(125ページ)
とあります。町たんけんの時に、先生がさりげなく電柱を眺めて、どんな順番で家が建てられた→自分たちが住んでいる地域が開発されてきたのか、がわかるようになるという内容でした。
しかし、それだけでは物足りない。なぜ、「癌研支」とあるのか。それは、今は有明の方にありますが、このあたりに癌研→国立癌研究所があったから。
電柱番号で、どの順番で開発がされたのかがわかるとともに、そのあたりに何があるのか、というところも電柱番号から知ることができます。ちなみにこの電柱の直ぐ近くには、
というものがあり、近くに学校がある、またはあったことがうかがい知れます。番号は固定されているとはいえ、学校裏という全国で共通したものが使われそうな名前があるというのもちょっと不思議です。
なお、この辺りではないのですが、昔の町名が使われている電柱もありました。
電柱を見ながら、周りに何があるのか、何があったのかを考えてみるきっかけにすることもできます。住んでいる地域の歴史を知る導入としても活用してみてはいかがでしょうか。
そして、それを地図などにまとめるとクラス独自の町たんけん地図が出来上がります。そんな書き込みができる学区地図は以下で御案内しております。
http://zenkyozu1.sakura.ne.jp/pamphlet/ca_originalmaps.pdf
電柱番号は道路側に貼られているようです。車の通りが多い道路ではくれぐれもご注意ください。
暑い日がまだまだ続くようです。適度な水分補給をし、クーラーも遠慮せず使って、乗り越えましょう。
では、また。
アニメーションで視線を釘付け 都道府県のまとめ〜活用事例その1〜 パワーポイントでデジタル教材
皆さん、こんにちは。
全教図です。
前回紹介したパワーポイントの教材いかが感じたでしょうか。
今回は、活用事例を紹介したいと思います。
児童・生徒を前にして行われる授業もある意味プレゼンといえます。その時に最強のプレゼンソフトとして知られるパワーポイントを使いたい。という先生も多いと思います。
授業の流れは、
説明→児童・生徒たちが考える→まとめ
というのが一般的です。
この説明の部分で、児童・生徒たちの興味をいかにつかむか、というのも技術として必要でしょう。つかむ力は、プレゼン力と言い換えできます。
さて、活用事例ですが、今回は
パワーポイントで見せる。というところをご紹介。
今回は、福島県の人口5位の名称と都市丸を四角い図形で隠し、アニメーション機能を用いて答えを表示する。というごく単純なものを作ってみました。
授業の導入等でクイズ形式に使ってみてもよいのでは、と思います。
川や山岳などの名称当てクイズにももちろん、転用可能です。
ぜひ、ご検討してみてください。
では、また。
動きが早いのは、画像を編集する際に、そうなってしまいました。
まだ素人なものでそのあたりは今後、精進していく所存です。
パワーポイントでデジタル教材〜都道府県のまとめ〜
みなさん、こんにちは。
全教図です。
学校での情報化の推進がどんどん進んでいますね。
先日、文部科学省のホームページを見ていたら、
「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」について:文部科学省
といったものや、
といったものなどが立て続けに発表されていました。
ここにきて、デジタル化へブーストがとてもかかってきているようです。
デジタルデバイスが各教室に入り込んでいった先の授業の形はどのようなものなのか。どのような教室が作られようとしているのか。
想定されるモデル教室を見てみたいです。
そのような教室には、ランドセルは果たして必要になるのかも、気になりますが。
さて、そんなデジタルを前面に押し出されても、まだまだ困る先生も多いのではないでしょうか。
そのような先生には、まずはふだんから目にするようなアプリケーションを用いて授業を行うことを提案します。ワードやエクセルなどが思い浮かびますが、パワーポイントを活用した授業は、最近、よく耳にします。
そこで、今回、パワーポイントを用いた社会科の教材を作製しました。
都道府県のまとめ
というものです。
この教材は、都道府県の学習では、農産物や自然、伝統的工芸品といった項目を扱いますが、これらが最初からパワーポイント上に配置されているというものです。
こちらは神奈川県の農産物を掲示しています。
ここに掲載されている画像は追加や削除も可能。
あらかじめ多くの農産物や伝統的工芸品のアイコンも用意してあります。
もしデータ資料(写真や音声、動画など)をお持ちであれば、それを盛り込んで先生オリジナルの教材として使うことも可能です。
アニメーション機能を用いれば、児童・生徒の興味関心も高まること間違いなし?
今回は教材の簡単な紹介でしたが、今後、使い方の提案などもしていきたいと思います。
では、また。
新教科書の見本を見てきました
皆さん、こんにちは。
全教図です。
新しい教科書がとうとう公開されました。すでにご覧になった方も多いのではないでしょうか。
私も昨日、江東区の教科書図書館に行って閲覧してきました。
全ての教科を見ている余裕はなかったのですが、どれも細部まで作り込みがされていて、ページをめくるたびに、発見があるのではないでしょうか。
またいろいろなところで見られる「主体的・対話的で深い学び」の実践として、話し合いをさせたり、深く掘り下げるためのヒントだったりが、多彩な資料として掲載されているのも、これまで以上といえるでしょう。
デジタルとの関連として、QRコードを入れている教科書が増えてきました。やはりタブレットを念頭にしているのでしょうか。個人的にはそのあたりが実はしっくり来ていません。プログラミング教育を各教科で扱うようにしながら、タブレットでプログラミングは難しい・・・、ふと気になって検索してみたら、今、タブレットでスクラッチが動かせるのだそうで。
ますますパソコンが教室から遠ざかっていくような気もします。
プログラミングはパソコンでやるもんだ、というのも、平成までの常識になるのかも知れません。
それはさておき、閲覧室でQRコードを読み取る勇気はなかったので、どういう画面が出てくるのかまだ実物をみていません。
さて、教科書図書館がある江東区は、横十間川や小名木川などがあり運河の街といえます。深川など時代小説の世界ではおなじみの場所も多くあります。
この辺りの道路の特徴としまして、
写真のように、地面がうねうねと波をうっているように見えます。
これは、川を越えているため、橋の部分が盛り上がっているようになり、波打っているように見えるようです。それだけ川が身近にあるということにもなりますね。
かつては養魚場があったり、潮干狩りの名所であったりとレジャーな場所だったようです。
今ではだいぶ、宅地化されているように見受けましたが、今度、のんびりと歩いてみたくなるような場所でした。
このような作りの場所。0メートル地帯といえるようなところで、川や運河が多く走っている場所。というのは、他にあるのでしょうか。地図を見る限りでは、大阪や名古屋にもありそうに思えます。もしくは海が近い場所というのはこのような感じなのでしょうか。だんだん自信がなくなってきました。いろいろと自分の足で回って、自分の眼で確認できれば良いのですが・・・。なかなか難しいですね。
では、また。
雨風に対する防災
皆さん、こんにちは。
全教図です。
今日は暑いですね。5月なのに7月の陽気だそうです。しかも来週の頭あたりまでそれが続くようで。とはいえ、一昨日の21日はものすごい雨でした。あんなに雨に濡れたのは久々です。
そんな中、こんな記事を見付けました。読売新聞です。
今回の雨を見て、風や雨に対する備えというのも、防災の観点からもっとあっても良いのではないかと思いました。
1.傘がもたないような雨や風に対してどう対処するのか。
2.ビル風に対してどのように進んでいくのか。
3.アンダーパスなど危険箇所はないか。
このようなことを、前もって考えても良いのではないでしょうか。
傘の耐久性が以前よりも上がって来ているとはいえ、雨風の強さも以前よりも上がって来ている。そんな気がしませんか? 傘の進化も求めてしまいそうですが、自分たちの身をどこで守るべきなのか、という避難所的なものを作ってみてはどうでしょう。シェルターを作るのではなく、このビルの下とかコンビニとか、公園の木の下などどこかで瞬間的な雨風をよける場所を確認する必要もありそうです。
さて、そんな時に使えるのがこちら!
皆さん、ご存知の・・・
オリジナル学区地図です!!
http://zenkyozu1.sakura.ne.jp/pamphlet/ca_originalmaps.pdf
それぞれの通学路をこれで確認しあったり、お互いに指摘し合ったりと使い方は多岐に渡ります。そこに先に示した新聞記事などを見せ、こんな情報が来たときにはどうするか。などを改めて考えさせていく。
防災は決して地震や津波だけではない。雨や風といったふだんからあるような自然現象が牙をむいてきたときにどう対処するか、というものなのだ、と今回の雨で気付かされました。
これから暑くなります。まだカラッとしていますが、ジメッとしてきたときにゲリラ豪雨などが起こりえます。
前もって対処しておいて損はありません。
では、また。