リボ払いのリボは回転という意味
皆さん、こんにちは。
全教図です。
ご無沙汰をしてしまいました。
体調が悪いわけでもなく、忙しいというわけでもな・・・くはないのですが、考えなくてはいけないことが多いと、意外に書けなくなるものだなぁと改めて実感しました。
最近、消費増税対策としてキャッシュカードを使った人にポイントを付与するという話題をよく目にします。自分もキャッシュカードを使って買い物をしますが、ポイントがどれくらいたまっているのかよく把握していないので、どれだけトクになるのかよくわからないなぁ、というのが正直なところです。
近くのスーパーが外に出している幟旗には、カードを使ってマイレージがたまるとありましたが、マイレージのポイントとここでいうポイントってどんなつながりがあるんだろう、と、ようは無知もいいところです。少しは勉強しないといけない。では、新聞でも。と、小さい頃に学んだことを思い出し、日本経済新聞をめくってみました。
さっそく、記事がでています。
こんな一文がありました。
「日本の手数料が海外よりも高い背景には、請求額の一部を翌月以降の支払いに回すリボルビング払いが極端に少ない特有の収益構造がある」
ようは、リボ払いをする人が日本では少ないため、カード会社が利益を出せず、手数料が高くなってしまっているということのようです。
この記事の終わりの方には、「米国や韓国でカード決済する消費者はリボルビング払いにするのが一般的だ。両国ともリボ払いが取扱高の約4割を占める」
とあります。
お国柄の違いなのでしょうか、商習慣の違いなのでしょうか。どうして両国はリボ払いが4割もあるのかが知りたい。どうやって調べよう・・・。ちなみに、日本で広まらないのは「負債を先延ばしにしたくない借金ぐらいの国民性が響いているとみられる」そうです。自分は家や車といった高額なものをカードで買える立場ではなく、それ以外のものをカードで買うにしても、身の丈にあったものと思ってしまいます。貧乏性なのかなと思っていたのですが、国民性だったのですね。正直なところ、リボ払いってずっと払い続けるような印象なんですよね。ずっと回転しているリボルバー。
にしてもリボ払いについてもう少し知りたい。
と、ここで取り出したるは「家庭科55資料集」(教育図書刊)
(その節は大変お世話になりました)
ちゃんとわかりやすく説明されています。
よく見ると左下にはビットコインの文字が。。。とてもうらやましい話を聞きましたが、今はどうなっているのでしょうか。
ともかく、これからますますカード社会にしていこうという流れがあるのは間違いなさそうです。
今回のこうした話は契約など消費者教育にぴったりな教材です。
ただし、黒板に名称を書くだけでは、生徒にはイメージが湧いてきません。
また本物を見せると、おおぉとなりますが、安全管理に不安が残ります。
そこで、こちらはいかがでしょうか。
世の中の経済活動や福祉などを網羅した教材を見せ、また一部はマザーデータも付いているので、印刷して配布して、届出用紙に記入もできます。
詳しい解説もあるので、多少の不安はそれで解消可能です。
契約や信用といった知識も、ちゃんと身に付けて生活をしていきたいですね。
では、また。
食育をきっかけに
皆さん、こんにちは。
全教図です。
給食には、その土地ならではの名産品が使われることがあります。とある学校では、この時期になると栗ご飯がでてくるそうです。
栗というと天津甘栗やマロングラッセなどの言葉から世界各地で食べられていることが推察できます。いがいが、硬い殻、渋皮と食べられる実にたどり着くまで手間と時間がかかりそうですが、どうして世界的に膾炙したんだろう、と気になってちょっと検索してみました。すると日本では三内丸山遺跡から出土しているとのことで、かなり昔から人が接してきた木の実だということがわかりました。また日本書紀には栗を植えなさいというお触れが出たという記述もあるので、よほど重要な植物(食物)であったといえますね(個人的には、一番好きな栗料理は、栗きんとんです)。
手間をかけて食べられるものというのは、世の中にいろいろとあります。ある意味、その土地で独自に深化したものがその土地ならではの名産品になっている、といえるのかもしれません。
またそうした手間のかけ方が、必要な道具やしきたりなどを生み出して文化を作っていったといえるかもしれません。ある食べ物が(食べ物でなくても構いませんが)、どうしてこのように調理されて出来るのか、どうしてこのような物で食べるのか、どうしてこのような薬味が副えられるのか、と目の前にあるものに一つ一つ疑問を持ってみるというのも何かを知るチャンスになるのかもしれません。その後ろにある、では、なぜ、どうして、と思ったのか。と問い、答えさせるのも自分の内面を知るきっかけになりますね。
食育をとっかかりにして、調べていくにしても、食についてあらかじめ知っておきたいことというのも多々あると思います。そんな時は是非、上記の教材を使い倒していただければ幸いです。
さて。
だんだん肌寒くなってきたなぁと思ったら、あと1カ月半で今年も終わりということに気がつきました。昔、とある芸人さんがこんな川柳を作っていたのを思い出します。
「今年って 仕事したよな しないよな」
当時は、あまり仕事がなかったようですが、今ではよくテレビで見ます。
きちんと仕事をして結果を残したからこそ、その川柳を今でも見ることができるのだと思います。消えてしまったら記憶にも残らない。記憶に残る仕事をせねば。
では、また。
芋掘りから始まる食育
皆さん、こんにちは。
全教図です。
急に寒くなってきましたね。晩秋、、、なんでしょうか。最近、スーパーに行くと焼き芋が売られていました。石の上に紙袋に入った姿は、石焼きイモの姿と同じ。そういえば、車で販売されている石焼きイモ屋さんもそろそろ来る頃。日曜日夕方に放送されている某マンガでは走って追いかけていますが、今年もそのような姿が到るところで見られるのかもしれないですね。
さて、イモと言えば、特に低学年を中心に行われる芋掘りがありますね。生活科になるのでしょうか、それとも特活か総合的な学習か。ともかくイモ畑にどかどか入って、好みのツルを引っ張って、うんとこしょ、どっこいしょ。それでもカブは抜けません状態が、散見できます。
イモの他に虫のサナギがでてきて大騒ぎ、靴の中に泥が入ったと大騒ぎ。静まる雰囲気はどこにもなさそうですが、自然とふれあう良い機会であることは間違いありません。
自分たちで収穫したイモを焼いたり、ふかしたりして食べるのも大切なことだと思います。がんばってとってきたイモをきちんと食べることは、食育そのもの。その後で、スーパーに並んでいるイモ以外の野菜がどのようになっているのかまで思いをはせることができれば、より食に関する興味や関心、理解も深まっていくのではないでしょうか。
とはいえ、そんなに野菜の収穫に行くことはできない、写真だって集めるのは一苦労。
しかし、そこは本物でなくては良いのでは?
むしろ人の手で作られてた方が視覚に訴えることができます。
そこで、こんな教材はいかがでしょうか。
名前の通り、野菜がどこになるのかを伝える教材です。
最初に茎の部分をタペストリーに貼ります。マジックテープがついているのでだれでも簡単に貼れます。そして、野菜のよく見る部分、売られている部分を貼っていく、というもの。野菜がどのような形で畑にできているのか、を一目で知ることができます。
収穫の秋。今、旬を迎えている野菜が美味しい時期です。イモを食べながら、他の野菜はどこにあるのだろう、と考えるのも一興ですね。
では、また。
地図を使ってハロウィンを・・・
皆さん、こんにちは。
全教図です。
ハッピーハロウィーン!
世間の波に乗ってみました!
はい、言ってみたかっただけです。
仮装とかしたくないです。同じカソウなら、仮想世界に思いをはせる方が好きです。
それにしてもイベントが作られていきますね。
ハロウィンが定着したら今度は何でしょうか。
個人的には洋物イベントを輸入するのではなく、お月見とか、伝統行事と呼ばれるものを大きくやったら面白そうだなと思います。
渋谷の交差点を封鎖して、みんなでごろ寝して月を見るとか。
ま、適当な言い訳をいって、毎月、お酒を飲んでる歌がありますが、それと同じようなものでしょうか。
ハロウィン。そもそも何なんだ。
とりあえず、辞書で調べてみます。
「ハロウィーン。《名》英Halloween 万聖節の前夜の意)アメリカやイギリスで、10月31日の夜に行われる行事。古代ケルト民族は、この日が一年の終わりの日、死者の霊が訪れる日とした。死者の霊をみちびき、悪霊をはらうためのたき火をたき、子どもたちは仮装してねり歩く。」(『精選版日本国語大辞典』小学館)
ケルト民族のお祭りが原点のようですね。
ところで、
「万聖節の前夜」
???
はい、同じ辞書で検索。
「ばんせい-せつ。キリスト教のカトリックや東方教会(ギリシア正教)で、すべての聖人を記念する日。カトリックでは11月1日。東方教会では、聖霊降誕祭後の最初の日曜日。諸聖徒日。諸聖人の祝日。《季・秋》」(同)
季語が秋ということを知り、俳句に詠めることがわかりました。とりあえず、キリスト教のお祭りです。古代ケルト民族の祝日?お盆?をキリスト教と絡めたのでしょうか。そういえばこの辞書、その単語が日本で書かれた最初期の書物の引用があるのですが、どちらもなかったです。残念。
さて、古代ケルト民族。
古代とはいつのことか。どこに住んでいるのか。またはいたのか。
「アメリカやイギリスで」とあるので、あちらの方だ、とはすぐに推察できます。
個人的にケルトと聞くと琴とかアイルランドとか連想しますけど、どうなんでしょうか。
手元にある世界史の資料を見ます。
「イベリア半島やアルプス以北の地域では広くケルト系(ガリア人・ブリトン人・スコット人など)の民族が活動していた」(『詳説世界史研究』山川出版社)
とありました。
さて。ここで必要になるのが、地図ですね。
ここの地図でイベリア半島やアルプス以北の地域を確認します。
今のフランスやドイツといった西ヨーロッパの平原部分でした。
実は資料には続きがあります。
「紀元前後のころになると、ケルト人はローマ人の征服と同化をうけて活動領域を狭めていき、かわって北方のゲルマン系民族の(以下略)」(同)
キナ臭くなってきましたね・・・。
資料のもっと先にいきましょう、
「4〜6世紀のゲルマン民族大移動により、東・西ゲルマン諸族が西ヨーロッパ一帯に広がると、ケルト人はアイルランド島などの西方辺境地域に駆逐されていった」(同)
これでケルトと聞いてアイルランドが頭に浮かんで来た理由、2つのつながりがわかりました。
また辞書に「イギリス」と書かれた理由もわかりますね。
原因はゲルマン民族。
では、なぜ、「アメリカ」という単語が辞書にあるのか。それは、アイルランドの悲しい歴史が関係しているのかもしれません(ジャガイモ飢饉とか)。が、文量がオーバーしてきています。
そういえば。
ゲルマン民族がどう移動したのか矢印等でわかる地図はよく見ますが、もともと住んでいた民族がどこに移動したのか。というのもあっても良さそうですね。
そういう地図をどうやって作ろうか。
どのような時代だったのか、こちらで確認しましょう。
あと、なぜカボチャなんでしょうか。向こうには提灯はなさそうなので、そういった扱いだったり・・・。
疑問が湧き出てきます。
それだけハロウィンが日本に浸透しているのかもしれませんね。
死者に導かれたのでしょうか。
むむむ。
悪霊退散!
仮想世界に行きかけていました。
では、また。
時代ごとにまとめて学ぶために
皆さん、こんにちは。
全教図です。
明治維新から150年たったということで記念式典があったそうです。
小学校6年生以上なら、明治維新はどんなことがあった? と聞かれたら、こんなことがあった。と答えることができるはず。しかし、教科書から離れて何年という人は、もしかしたら教科書よりも映画やドラマ、小説などのメディアの印象が強いのではないでしょうか。もしそのようなメディアに触れることもなく、教科書の内容も忘れてしまったら、と考えてみると、歴史ってわかりにくいものなのだろうと思います。
もちろん、自分もふだんの生活で明治を意識するということはあまりありません。たまに落語を聞いていると、ものの値段を1円とか10円とかいって売買しているのを聞くと、ああ、この話は江戸時代じゃなくて明治の話だったのか、と独りごちたりするくらい。
さて、そんな明治維新ですが、授業で行う場合、どのような教材を用いるのでしょうか。
人物や歴史的事実を構成図を用いて説明すると伝えやすいのではないかと思います。
というわけで、こちら。
歴史用語や事象などを用語カードとしてまとめてあります。
附属の磁石を貼れば、板書も楽になること間違いなし!?
今回のこのブログ。新聞記事を読んで、これをとっかかりにしょうと思って書き始めたのですが、明治維新そのものに対して、地域ごとの温度差が思った以上にあるのだと認識しました。それだけ甘い認識だった。戊辰戦争という戦争を国内でやったので、勝ち負けがある以上、必ず起きてしまうものだと言えますし、会津と長州のわだかまりが現在まで残っているという話や会津藩士たちが配置された斗南藩については読んではいたのですが。
とはいえ、最近、地域性というのが特に注視されてきているように思います。自分たちの地域がどのような地域だったのかを勉強させるような指導要領の記述もありますし。地域再生という語があるように住んでいる地域をどう盛り上げていくか、という報道などにも多く触れているように感じます。前回、触れた人口増減についてもそういった話題の1つといえます。
それにしても、グローバル人材と叫ばれれば叫ばれるほど、地域性も求められているように感じます。均衡を保っているようですね。
さて、明治維新から150年。と言われ、とっさに感じたのはまだそんなものなのか。というもの。結構離れているけども、自分にとって曾祖父が生まれた時代でもあり、自分とのつながりを感じます。これが関ヶ原の戦いと言われてしまえば、全く感じませんが。
教科書を眺めてみると、、、
歴史って長いなぁ。
では、また。
GISは紙でもできる その3 例示編
皆さん、こんにちは。
全教図です。
前回に引き続き、同じテーマで行きます。
あるデータを地図上に示し、地域ごとに見比べて情報を読み取る。
これをこのブログでは、GISとします。異論は多々あると思いますが、最初のとっかかりとしては問題ないと思います。
前回はこの作業を全教図の教材を使ってできないか、を考え提案しました。
そこで、今回は実際にやってみた・・・
といいたいところなのですが、いろいろとありまして、実際の作業をイメージ画像を用いて紹介しています。
今回使ったデータは、都道府県別の人口増減率です。
人口減少がいろいろと叫ばれていますが、どれだけ減っているんだろう、と前に気になってデータを揃えていたので、それを用いています。昔の古いデータは画像データになっていたりして見づらかったりするのですが、最近のデータはほとんどがエクセルのようです。
さて、人口減少はどんな感じなのでしょうか。
こんな声が聞こえてきそうですね。
・都市圏での増加があるにしても、ちまたで叫ばれているように、人口が大都市圏に流入しているとはあまり思えないというのが正直なところ。なぜなら、沖縄県のように増加している地域があるからです。大都市圏もほんとに微増だし。
・東京都のどこが増加しているのだろう。23区が増加して引っ張っているなら、そこも調べないと。
・そもそも減っている率と増加している率の差が大きすぎる。
(全て意見の例です)
と、いろいろな意見を生徒が言いたくなるような図が出来ましたね。
では、地域という横ではなく、時間という縦軸を見てみましょう。
例えば、30年くらい前はどうだったのでしょうか。
どんな意見が聞こえてくるでしょうか。
・緩やかに減少しているところもあれば、増加しているところもあります。
・あれ、東京が思ったよりも少なくない?やっぱりバブルのせいかしら。
・増えた人たちは、30年後にどこに行ってしまったのだろう。
など、この間に何があったのかきになりますね。
そこで、年表で確認したり、調べ学習の対象としたり。
先生の方針でいろいろな活用が出来そうですね。
と、このような作業をまずは行ってみるだけでも、最初に定義したようなGISの作業と言えると思います。
そこに全教図の教材を用いていただければ嬉しいです。
では、最後に。
GIFってファイルご存知ですか?ジフと読むようです。こちらはパソコンのソフトを使用して作っているのですが、簡単に言ってしまえば、パソコン上で作るパラパラマンガのようなもの。
いくつもの画像を切り替えて見せていっています。
人口増減率について5年ごとのデータで作ってみました。
数値が入っていない画像ではイメージだけとなるので、想像が膨らみやすいのですが、
数値が入っているとその分、きっちりとしたデータと受け止められるかと思います。
どちらが良いかは、やはりその時次第ですね。
こういうデータをがんがん使っていくと、また面白くなりそうですね!
では、また!
GISは紙でもできる その2 活用事例編
皆さん、こんにちは。
全教図です。
台風の後にくる好天を味わってしまうとどこか旅行へといきたくなりました。
地図持って。山の中へ。紅葉を見たり、滝や川を見たり。そんなときに大活躍するのが地図ですね。
紙やスマホ、タブレットと地図を見る媒体もいろいろ。個人的にはスマホは充電が心配、タブレットは重い、という理由で紙を重用していますが、いちいち開くのがめんどいときはスマホでさくっと見ている時もあります。
さて、地図といえば、以前、GISの話題をしたときに、自分も含めてパソコンでやるものだとばっかり思っている方も多いのではないかというような文章を書きました。
(ちなみにGISというものを、ものすごく大ざっぱに、データを地図上でどう描くか。情報を地図上でどう表すか、であるとしています)
その具体的な方法を、全教図の教材を使ってどうやるのかをちょっと考えてみました。
例えば社会科で47都道府県や地方別について調べたことを、地図で比較してみる。という授業を行ったとして。
比較したものを表現するものが必要になります。
そんなときにこちらの教材が使えます。
(リンク先はグループ学習用の日本全図と世界全図です)
この地図に色などを用いて情報を描いていく。
もちろん、国土地理院の紙地図も用いると中学校の指導要領解説と書いてあるように、地理院地図の紙地図を使うことになるのでしょうが、白地図に描くというのも、見やすくなると思います。
それをパソコン上で動かすか、紙で表現するか、であって、表現することで何が見えてくるのかが問題となるわけです。媒体はしょせん、道具であって、そのときに便利なものを選べば良いのでは?必要なのは、データをどこから、どうやって集めるのか、ですよね。
集めたデータをどの地図を使ってどうやって表現し、どのようなことを考えるのか。伝えるのか。
その流れの中で、全教図の教材がその一助になれば、嬉しいことこの上ありません。
では、また。