GISは紙でもできる
皆さん、こんにちは。
全教図です。
連休が近づいてきて、落ち着かない時間が増えていると自覚しておりますが、皆さんはいかがですか。
まぁ、どこに行っても人だらけというのは分かっているので、町歩きのテレビ番組ではありませんが、地図を持ってふらりと歩くなんてのはいかがでしょうか。
というのも。
中学校指導要領の社会科解説にこんな一文があります。
GIS での作業では,生徒の発達段階や学校の施設環境等を踏まえると,国土地理院刊行の地形図などの紙地図を用いた手作業でその基礎を学ぶことも効果的である。(下線はこちらで入れました)
これって大きな指摘だと思います。
GISってパソコンでやるものだとばっかり思っている方もいらっしゃるのでは?
実は、自分もそうでした。
紙地図で基礎を学ぶ。この視点。とても、重要。
地理院地図はウェブサイトで見られるのでそこからプリントして、
情報を調べ精査し、地図に書き込む。(できれば、自分の目で確認する)
発表するときにはぜひ、うちの教材で。
「GISとはある情報を地図上に展開し地理にからめて分析をする」
とざっくりですが定義してみると、地域間の比較(どうしてこちらには工業が栄え、あちらは農業が栄えているのか)など地理情報をどう扱うかが問われています。
さて昨今、書店などでは地政学がブームのようです。
ものと考えるとこれもある種のGISなのかしら、と思っていたのですが、
日本地理学会でこれらの地政学本(地政学ではなく、書籍です)が、ばっさりと切られていたのを拝見し、ちょっと口にするのが怖くなりました。
ご興味のある方は、「ポップ地政学 批判」でご覧ください。
地図を扱っている人間としてはとても勉強になりました。
では、また。