GISは紙でもできる その2 活用事例編
皆さん、こんにちは。
全教図です。
台風の後にくる好天を味わってしまうとどこか旅行へといきたくなりました。
地図持って。山の中へ。紅葉を見たり、滝や川を見たり。そんなときに大活躍するのが地図ですね。
紙やスマホ、タブレットと地図を見る媒体もいろいろ。個人的にはスマホは充電が心配、タブレットは重い、という理由で紙を重用していますが、いちいち開くのがめんどいときはスマホでさくっと見ている時もあります。
さて、地図といえば、以前、GISの話題をしたときに、自分も含めてパソコンでやるものだとばっかり思っている方も多いのではないかというような文章を書きました。
(ちなみにGISというものを、ものすごく大ざっぱに、データを地図上でどう描くか。情報を地図上でどう表すか、であるとしています)
その具体的な方法を、全教図の教材を使ってどうやるのかをちょっと考えてみました。
例えば社会科で47都道府県や地方別について調べたことを、地図で比較してみる。という授業を行ったとして。
比較したものを表現するものが必要になります。
そんなときにこちらの教材が使えます。
(リンク先はグループ学習用の日本全図と世界全図です)
この地図に色などを用いて情報を描いていく。
もちろん、国土地理院の紙地図も用いると中学校の指導要領解説と書いてあるように、地理院地図の紙地図を使うことになるのでしょうが、白地図に描くというのも、見やすくなると思います。
それをパソコン上で動かすか、紙で表現するか、であって、表現することで何が見えてくるのかが問題となるわけです。媒体はしょせん、道具であって、そのときに便利なものを選べば良いのでは?必要なのは、データをどこから、どうやって集めるのか、ですよね。
集めたデータをどの地図を使ってどうやって表現し、どのようなことを考えるのか。伝えるのか。
その流れの中で、全教図の教材がその一助になれば、嬉しいことこの上ありません。
では、また。
見ること
皆さん、こんにちは。
全教図です。
秋といえば、そう、読書。秋の読書活動などを行っている学校もあるのでは?
多くの学校でそうだと思い込んでいるのですが、私が通った小学校の図書室の奥にはミステリーの棚がありました。小学生にはちょっと手にするのに勇気がいる絵が描かれた表紙で、B5判サイズの本が威厳をもって並んでいました。なぜか薄暗くて、そこまで進む人も少なく、本の上部にはうっすらと白いホコリが積もっているくらい。そのような中にイギリスの有名な探偵の冒険譚がありました。そう、シャーロック・ホームズ。
通っていた当時に自分は手にしなかったのですが(ルパン派だったので)、中学校の時だったか、文庫版で読みました。最初に登場するシーンには驚かされたのを今でも覚えています。後に助手となるワトスンとの出会いです。そのとき、初対面にも関わらず、ホームズはワトスンに、アフガニスタンに従軍していたでしょ、みたいに告げます。何も知らないはずの人間から、急に自分のことを言われてびっくりするワトスンですが、理由を聞いて納得します。
その時にホームズが用いた手法は簡単に言ってしまえば、見たことを頭の中で整理し、知識を用いて様々な仮説を立てて推理して、結論を出す。このような手法をアブダクションというらしいですが、どこかで聞いたことのある方法だなぁと思いませんか。自分の頭を使って考えることをなんとなく、教えてもらったのかなと、今になって思います。
手法の流れを違う書き方をすれば、
目の前の事実を知識で読み解く。となりえます。目の前の事実をどう見るか。観察です。
観察をして、目の前の情報を頭にインプットし、
そのインプットした情報を、頭の中の知識を活用して読み解く。
そして適切なアウトプットを行う。
適切なアウトプットとは文章だけではありません。
ここで作られているものも立派なアウトプットです。
現物を見る機会はなかったのですが、レベルがとても高いです。
新聞や雑誌でも取り上げられていましたが、参加された生徒たちは、必至に観察をしたそうです。その場所に行ったり、レイアウトを作っていく中でも、屋根の形がモデルと同じだろうか、などを見ていく。そして、学んでいくそうです。そこで得た知識はなかなか忘れられないと思います。
まずは何かを見つけること。これが最初の一歩なのでしょう。
では、全教図が扱っている教材では、どのような活用があるか。
例えば年表を見て、自分の求めている以外の情報を視界から外したり、視界に入れたりする。知りたい情報を見つけたら、その隣や隣の隣と比べて見る。100年後には何があるのか。同じようなことが起きていないか。100年前はどうだろう。
そのように比べたり、掲載されていれば外国はどうだったのかを見る。そうすると、気付いていなかったつながりが見えてくるかも知れません。
ただの掲示物ではない年表を活用した授業例というのも面白そうですね。
全教図には学校種や音楽史や科学史、食育関連など社会以外の教科に対応した年表もあります。
ぜひ、ご覧ください。
年表を見て、知る。気付く。そして、考える。
年表は掲示されてますます使える教材です。
今後ともごひいき下さい。
では、また。
秋のカタログ祭り
皆さん、こんにちは。
全教図です。
はやいもので9月も下旬。季節もいよいよ秋です。
秋といえば、、そうお祭り。弊社の近くの神社でもお祭りがあるらしく、玄関にのぼりを立てている家が多く見られるようになります。皆様のご近所でもお祭りがいろいろと開催されるのではないでしょうか。
それにかこつけて「秋のカタログ祭り」と、このブログで勝手に命名した、毎年この時期に各学校にお送りしているDMを紹介します。
今年お送りしているDMの種類は大きく分けて3つ。
全国の小中学校
教職課程のある大学・短期大学
小中学校向けというのは、この時期に予算編成をされていると思われる地域の学校に送っております。もし、うちはこの時期に予算編成だけど届いてないなぁという学校がお有りでしたら、ご連絡ください。すぐに発送致します。
ちなみに今回小中学校にお送りしているカタログと主な掲載内容はこちら。
社会科教材カタログ・・・地図や掛図を多数掲載
国語科教材カタログ・・・短冊黒板や水書板などの教具を掲載
食育・家庭科教材カタログ・・・栄養白板や布製教材を掲載
教職課程のある大学・短期大学には、
社会科教材カタログ(中身は上記と同様)
食育・家庭科教材カタログ(中身は上記と同様)
というようになっております。
全教図の教材はどれも実際の学校現場で活用されているものばかり。
教育実習の模擬授業や指導室や研究室で常掲すれば、現場により近い環境が作れます。
学生が教育への情熱をもっと昂ぶらせる燃料として最適ですね。炎上するくらい?
弊社教材のご採用をこころよりお待ちしております。
では、また。
プログラミング教育を見て
皆さん、こんにちは。
全教図です。
あの酷暑がやっと終わったみたいで、いくぶん過ごしやすくなってきたかと思ったら、急に寒くなったり暑くなったり。身体がついていくのが大変ですね。とはいっても、気がついたらセミの鳴き声は聞こえず、変わってコオロギなどの鳴き声が。秋ですね。
秋といえば、運動会や音楽会ですが、研究授業の公開なども秋に多く行われます。
今年、東京都では75校のプログラミング教育推進校があるのですが、その研究授業も先週から順次公開されています。
今、行われているプログラミング教育がそのまま、各校に浸透していくことになるのか、まだわかりませんが、とりあえずどんな授業が行われているのか、気になるところ。なので見学してきました。
図工と総合を見学しただけですが、感想は、児童はとても考えているなぁ、というものです。
プログラミングで動かすために、どのような絵やロボットをつくれば良いのか。どのような動きをさせるのか。
そこに対する集中力はハンパないです。楽しく作っているからなのか、達成感があるからなのか。はまたま、これまでの授業とは違うものだからなのか。算数や社会などはまだ見ていないので、そこではどのような反応が見られるのか、とても楽しみです。
さて、そのようなプログラミングと教員や学校が伝えたいものとどう合致させるか、が問題になってくるのでしょうが、そこをどのように解決させるのか。が今回のプロジェクトの根底にあるような気がします。授業を拝見した限りでは、学校それぞれの考えや伝えたいことをうまく、組み込めば良いのではないか、と思いました。カリキュラムマネジメントが叫ばれていますし。
とはいえ。コンピュータが様々なところに入り込み、それをプログラミングで動かしていることを知ってもらう、というのが当初の目的だったような気もしますが、最近はだいぶ踏み込んでいるようですね。どの段階で教えるのでしょうか。
今、生きている人ってプログラミングされたものなら、かなり手にしていると思います。では、それはいつぐらいからなのでしょうか。まだ最近のような気もします。21世紀に入ったばかりはパソコンや携帯電話はありましたけど、まだローテクなものが多かったように記憶しています。あの頃、大騒ぎとなったY2K問題などが今、起きたらどうなるのでしょうか。そういう歴史といいますか、流れというものを踏まえるための教材というのもあっても良いのではないか、なんて思ったのですがどうでしょうか。年表で押さえるのか、樹形図というのかチャートみたいなものにするのか。
にしても、プログラミングは個人的にもやってみたくなりました。なかなか備品教材化は難しいような気がしますが、コンピュータで自分の思いや考えを実現させるという、達成感を味わってみたいです。
では、また。
夏をむねとすべしは・・・
皆さん、こんにちは。
全教図です。
二週間ぶりです。とても久しぶりに感じます。
今年の夏は暑かったですね。
暑すぎてプールが中止になった学校もあるようで、そんなことも起こるのか、と驚きでした。
冷夏なんて単語はありますが、暑すぎる夏を意味する単語もそのうちできるのでしょうか。
なんて思ったのですが、暑夏という単語がすでにあるようです。
そんなことを考えていたら、「国語の教科書に載るような単語を作ってみよう」という問題を思いついたのですが、これも大喜利とかでやっていそうです。
さて、夏と言えば、
なんてありますように、住まいの快適さを求めれるのであれば、夏を基本としなさい、という話が結構な昔からあるようです。
竪穴住居の室温も、夏場はだいぶ涼しいなんて言われています。
昔の家の周りに広葉樹が並んでいるのも、日よけであったり風よけであったりします。
そんな「家」について新しい副読本ができました!
小学校の家庭科や総合的な学習の時間で活用いただける副読本です。
全国小学校家庭科教育研究会のご指導のもと、製作致しました。
副読本のタイトルにもあるように、「知っているようで知らない」にフォーカスをし、
昔からの快適に暮らすための工夫や現代的な工夫
寒さ対策から室内事故防止
地震・火災・防犯対策
など幅広く掲載しています。
また、住まい自体への工夫にも着目し、例えば、
リフォーム、バリアフリー化、防音、省エネ
にも触れています。
そして、自分が一人で暮らすとき、自分の家を夢見るときの方法として、
家の広告の見方も解説。
新しい住まい、今後、どのような暮らしになるのか、などキャリア教育としてもご活用いただける内容となっております。
お申し込みはこちら。
こちらの画像をプリントしていただき、必要事項をご記入の上、FAXで送信してください。
たくさんのご応募、お待ちしております。
では、また。
読み聞かせは読んで聞かせるだけはなかった!
皆さん、こんにちは。
全教図です。
先日、とある学校の先生とお話をさせていただきました。
とても勉強になりました。
いろいろな話題になったのですが、その中で1つ、気になったものが。
読み聞かせ
です。
その先生曰く、
「絵本を読み聞かせすることで、低学年の児童などは、曜日であったり数字の規則性などを聞きながらにして覚えられる」
というものでした。
絵本にそんな効果があったとは!
小さい子どもに向けて、私もたまにやるのですが、そこまで考えが及ばず。。。
面白いねぇ、この話。
とか
アオムシがたくさん食べたらお腹が痛くなったって?そりゃ、そうだろうなぁ。
くらいにしか思っておりませんでした。。。
しかし、伺った話を自分の中で消化して行く中で、
「読み聞かせ」は何も低学年だけのものではない。中学年、高学年にも、覚えるきっかけ、考えるきっかけとして大いなる存在となりうるのではないだろうか。そこに教材の種があるのでは?
という思いが浮かんできました。ブログもお休みをして、つらつらと考えて日々を過ごしていました。
そんな中、とうとう見つけてしまったのです。
というか、やはり深く考えていらっしゃる方がいました。
この本です。
「読み聞かせは魔法!」
吉田新一郎 著
明示図書 刊
読み聞かせという方法が、ただ本を読む時間というだけでなく、そこを基本としてもっと昇華していくことができる。考えるとは何かを子どもが掴めるんだ、という著者の方の思いが伝わってきました。
読み聞かせについていろいろと知ることができる、考えることができる本でしょう。
読み聞かせの基本から、いろいろな種類まで。
本書の構成を目次等で確認すると、
どの本を読むと良いのかではなく、
どんな風に読んでいけば良いのか、
を中心に書かれていることがわかります。
ただ注が多いので、ページを行ったり来たりするのが、ちょっと忙しない気もしますが。。それだけ、情報が詰め込まれていると思えば苦になりません。
ちなみにこちらの書評は、著者の読み聞かせへの姿勢を肯定的に書かれています。この書評を目にしたことで、本を知ることができました。ありがとうございました。
もう一紙ありましたが、現物が手元にないのでリンクを貼っておきます。
この書評は見逃していました。掲載された時は、まだ「読み聞かせ」というワードがひっかからなかったのかもしれません。
それにしても読み聞かせは、ただ読むのではなく、対話をしながら進めたり、自分の考えを見本として提示して、聞いている方の理解を促進したり、一緒に読んでみたりと方法がたくさんあるようです。
読み聞かせの主体は、読んでいる方ではなく、聞いている方(聞いてくれている方)であり、いかに学びを活発にするか、という点の追求なのでしょう。
その構造は、主体的に考え、対話して考え、深いところまで考えて追求していくという形と相通じるものがあると言えます。
読み聞かせというシステムはそんなきっかけの教材の種と成り得ると思いました。
第2章以降も楽しんで読み、実践をして、教材作りに生かしていきたいと思います。
そういえば江戸時代、商家の人々は、歌舞伎や落語、講談を見て人生の機微や言葉、考えを学んだと何かで読んだのを思い出しました。何か通じる点があるように思える・・・。違うか。自信ないです。
では、また。
紛争を自分ごととするには
皆さん、こんにちは。
全教図です。
現在日本では暑さへの対策や最高気温を更新したことが、多く報道されています。
しかし、世界ではまだ戦争はなくなりません。
特に中東で起こっている紛争は、日本からの距離、宗教との関わりなど様々な要因で身近な話と感じにくいのでは?様々な観点から日本も関わっているのに、です。
先生にとっても扱いにとても難しい単元ではありますが、世に出て行く児童・生徒の皆さんにはちゃんと考えてもらいたい問題の1つです。
そんな中東の紛争に関してNHKが面白い扱い方を提示していました。
破壊された紛争地の範囲を東京や大阪と比べて見るというものです。
歴史分野や公民分野において、紛争の話は避けられません。
このような地図を見せることで、遠い世界の話で終わるのではなく、少しでも自分事として受け止められれば。
そんなことを考えてしまいましたが、データの見せ方って本当に大切なことだなと、改めて感じました。
では、また